狂牛病の根本原因は何か

狂牛病は病気の羊の肉骨粉を食べさせたことから始まった

狂牛病のことが以前話題になりました。「狂牛病」(牛海綿状脳症)は、羊の脳病・海綿状脳症「スクレイピー病」にかかった羊の肉骨粉を牛に食べさせたことから始まった、という報告があります。本当でしょうか。そもそも草食動物は野生でいた場合は絶対に動物性の肉骨粉を食べるということはありえないことです。近代畜産業に利用されて初めて肉骨粉などを食べさせられるようになったのです。狂牛病は90年代に入り、英国で大流行が始まりました。テレビでイギリスの牧場の牛がよろよろとよろけながら、バタッバタッと倒れて死んでゆく映像を何度も見せられたことがあリました。そして、何百万頭という牛が狂牛病ということで焼かれ、殺されたというニュースを聞き、非常に心が痛みました。しかし、イギリス政府は、原因がわからないということでした。    

動物の死体までもが合成飼料の原料に

牛に動物性のものが与えられ出したのは、トウモロコシなど植物性の飼料の高騰から安い代替品として牛に与えられました。動物性の肉骨粉などの合成飼料に含まれていたものは鶏糞はじめ、羊の内臓、鶏、豚、牛、などの食肉として売れない病気で死んだ家畜の死体などを処理して粉末にしたものでした。 病気で死んだ鶏、豚、牛は本来、売れるどころか処理代を払って引き取ってもらうのが本当でした。ところが病気で死んだ牛、鶏、豚、羊の死体を粉砕して肥料にする業者が出てきて、死体までも合成飼料の原料として取引されてきたのでした。    

ウィルスや細菌とは性質が違う病原体、変異プリオン

狂牛病は脳がスポンジ状に変質して、歩行困難になり、ほぼ100%で死に至る病気ということで共通しているのですが、他にも共通点がありました。それは感染ルートについてでした。例えば、狂牛病は、スクレイピーに感染した羊の肉骨粉を飼料に与えられた牛に起こりました。狂牛病の病原体がウィルスや細菌以外に存在しているということですが、それは当時の生物学には考えにくいことだったため、あまり本腰で研究をする学者はいませんでした。    

では、遺伝物質を持っていないようなタンパク質が、いったいどうやって病原体となリうるというのでしょうか?また、狂牛病が人に伝染するというような、種の壁をこえることはありえないとこれまで言われてきたのですが、最近では人間にも感染するということが分かりました。これもタンパク質だけの仕業なのでしょうか? 狂牛病やヤコブ病の病原体とされる変異プリオンは、ウィルスや細菌など従来の病原体とはずいぶん違った性質をもっています。

変異プリオンができる原因は除草剤

狂牛病やヤコブ病の病原体とされる変異プリオンは、除草剤など猛毒の蓄積によって起こるものと考えられます。 草食動物に動物の肉骨粉を与えることは異常には違いありませんが、無農薬なら死に至るほどの毒性はありません。寿命は縮めるでしょうが、脳がスポンジ状に変質して、歩行困難になり、ほぼ100%で死に至るという状態にはならないと思います。狂牛病は感染によるものではなく除草剤の毒性が残留した飼料を食べた牛の骨髄や脳、内臓に濃縮して溜まったものの粉末を食べた牛が、一挙に体内のダイオキシン量が増え、又その死体を飼料にするのですから短期間に牛の体内ダイオキシン量が多くなります。 牛の内臓や脳、骨髄には連鎖的にダイオキシン量がどんどん濃縮されていくことになります。    

食物連鎖で濃縮される除草剤

子牛から肉牛として出荷されるまで約5〜7年間毎日食べ続けて除草剤が大量に残留した肉牛がガンで死んだらその牛を飼料会社に売ります。その飼料を食べる牛は7年かけて溜めた毒をわずか十数日から数ヶ月で摂ることになり、それを数年続けたら通常の植物性の飼料のみで育った牛よりも何十倍もの除草剤の毒素が濃縮されることになります。これで牛が倒れないのは不思議なくらいです。 こういう状態に至らせる可能性のある毒性のものは除草剤以外にこの地上にはありえません。この除草剤の毒性の蓄積でガンになり、アトピーになり、難病、奇病になり、狂牛病、ヤコブ病になるのです。    

未知の化学物質が新たな病気を生む

遺伝物質を持っていないタンパク質が異常プリオンとなるのは未知の化学物質、除草剤の蓄積によるものであるのは間違いありません。除草剤の恐ろしさは生命力のある雑草を枯らす猛毒であること、しかも農業資材という理由から人体実験など一切ないまま成分が公表されない未知の化学物質であるということです。これから又、どんな不治の原因不明の難病が出てくるか分かりません。新しいウィルスが新しい病気を起こすのではありません。除草剤や農薬の未知の化学物質、毒素群が複合濃縮して人体や動物達に新たな病巣を作っていくのです。