十分アクを抜いた野菜のオカズは茶碗1〜2杯食べてもよい
アクを抜くには煮込むのが一番
大根おろしなど大根を生で食べるとアクを全て摂ることになります。塩漬けでアクを抜くこともできますがとても時間がかかります。2日間20キロくらいの重しをして塩漬けにして抜けるアクは30%くらいです。70%のアクは残ってしまいます。塩漬けにして不用なアクを全て抜くには約20日間ほど漬ける必要があります。アクを抜くには煮込むのが一番です。 大根や人参は皮をむいて適当な大きさに切ってから大きな鍋に入れ沸騰してから5分ほどして、ザル等で煮汁を全て捨てると不用なアクはほぼ100%抜けていきます。それでも栄養、ビタミン、ミネラルなどは40%は残っています。栄養、ミネラルはこの40%で十分です。これくらい十分にアクを抜いた野菜、根菜類は茶碗1〜2杯食べてもいいです。この方法は野菜の繊維質をたくさん摂れますから便秘気味の方には効果があります。その時の醤油や味噌の塩分量は少なめの薄味にするようにして下さい。
アクの害を知って面倒でもきちんと煮込んで
野菜を直接鍋に入れる味噌汁や煮物、ちゃんこ鍋、すき焼きなどはアクをそのまま摂ることになりますからできるだけ避けて下さい。ほとんどの人はアク抜きせずに野菜をそのまま鍋に入れる料理をしていると思います。アクの害を知って面倒でもきちんと煮込んでアクを抜いてから再度味付けをしていくようにして下さい。
人間は火と道具を使い最高の長寿料理をしていくのが自然
韓国料理など生の野菜の葉に肉やご飯を巻いて食べるものがあります。野菜サラダを食べる習慣は肉食の酸性の毒素を消す目的の外国の食習慣からきています。火と道具を使うことを覚えた人間は火熱でアクを抜く知恵を覚えました。動物達の限界は火と道具を使えないことです。生の野草や肉を食べざるを得ないのです。知恵のある人間は火と道具を使い最高の長寿料理をしていくのが自然です。
もし人間が野草や野菜を生でのみ食べ火熱料理をしないと極端に短命になります。山で仙人のように山菜のみ食べて生きていた人が30歳代で亡くなったという話しを何件か聞いたことがあります。アクはそれほど恐ろしいものです。老化を極端に早め、寿命を短くしていきます。
漬物は保存食としてはとてもよい物ですがアクが十分に抜けない欠点がありますので毎日少しづつ食べるようにして下さい。長寿料理のコツは火熱で煮て十分にアク抜きすることだということを良く自覚しておいてください。