脱毛症とにがり
自然食正食からみた脱毛の原因
脱毛症の原因については、玄米自然食の指導者達が、
- 食生活の片寄り即ち
- 甘い物、果物、生野菜、水分の摂りすぎ
- 西洋医薬の服用し過ぎからくる副作用で肝臓障害など内臓疾患
が原因と考えています。
自然食正食からみれば脱毛症は陰性過剰が原因ではないかと説いています。陰性過剰で、毛根をささえている細胞がゆるみ、同時に頭皮の血行不良から、毛髪に栄養が充分に行き届いていない状態であると説いています。 これらは確かに脱毛の原因として上げられます。甘い物、果物、生野菜、水分の摂り過ぎ、医薬品の摂り過ぎは血液が陰性になり、薄くなるために毛が太れず、細くなって摺りきれる場合と、陰性で毛根を締める力がないために、毛が抜けやすくなる場合があります。甘い物や果物など陰性食品の摂り過ぎは身体も血液も毛根も緩めていく性質があります。
肉の食べすぎが最大原因
自然食正食の方で肉食を脱毛の原因にあげる人もいます。これも今までのデータから正しい説だと思います。しかし、肉食の何が原因で脱毛になるのか説明している人は一人もいません。この肉の食べ過ぎこそ脱毛の最大原因になっているのです。動物の肉には塩分を含んでいますが、この肉に含む塩分はとても古い塩です。動物は塩分を塩や味噌、醤油から自由に摂る訳にはいきません。 野生の肉食動物は獲物である他の動物からその体に溜まった塩分を摂取して貯めていきます。野生の草食動物は植物に含む極微量のカリウム塩や塩分の多い地層などから塩分を摂取しています。
動物の体内の塩は古い
野生動物は獲物が獲れない時や草がない時もあり冬眠する動物もいます。動物は塩分を長い間、体内に蓄えておく必要があり、体の構造機能自体が塩分を長く蓄えるように出来ているのでしょう。 人が食べる肉は畜産業の飼育した動物肉ですから、塩分は飼育する人が与えるようにしていますが、体の構造機能が塩分を長く蓄えるようにできているので牛や豚、鶏の体内の塩分はどうしても古い塩となってしまうのです。 動物の体内を循環した塩分は疲れ、古い塩分となり、骨や肉の中に溜まっていくようになるのです。
使い古した塩はなぜ良くない?
では何故、使い古した塩、ミネラルは良くないのでしょうか?
使い古し、疲れた塩分、ミネラルは本来の働きが弱くなり、新しい細胞を形成していく力がなくなり、老化を早める原因となります。肉食動物が草食動物より短命なのは、肉食動物は他の獲物である動物より使い古した塩分を摂るからです。 人間は塩を作ったり、採取したりすることもでき、塩を直接、料理から摂ることができ、道具を使い、知恵を使い調理ができます。更に人体は古い塩を処理する腎臓の機能も最高に高性能に造られています。だから人間は塩の性質さえ間違わず、正しい食生活、精神生活をおくれば125才くらいが天寿と言われています。 塩もミネラルも長い間、体内を循環するとその効力は無くなり、排泄されるようになります。動物の場合はそれを長く保持するような体の構造にできているために塩、ミネラルが古くなってしまうのです。 肉、卵などをたくさん食べると古い塩、ミネラルを摂取することになり、老化を早める原因になります。
古く疲れた塩は脱毛の原因
古く疲れた塩、ミネラルが頭髪の毛母細胞に 影響を与え、脱毛の原因になります。新しい塩、ミネラルが毛母細胞に与えられないと正常な毛髪の成長が困難になります。 肉食の多い欧米に若くしてハゲの人が多いのが理解できると思います。肌もとてもシミやシワが多く、汚れています。日本も食生活が欧米化し、肉食や卵を食べる人がとても多くなりました。若い女性の方にも脱毛症で悩む人が増えています。
その他の脱毛の原因
脱毛症の原因には他にもこのようなものがあります。植物油、揚げ物、油料理の摂り過ぎによるものです。油はとても陰性の性質があり、油は酸素に飢えていて、血液中の酸素を多量に奪っていきます。そして血液中の酸素と結び付いて過酸化脂質という非常に酸化した油に変化していきます。 この過酸化脂質は血液細胞を次々と破壊していくようになります。血液細胞が破壊されると、血小板がむき出しになります。血小板とは出血の際に血液が固まって傷口を塞ごうとする止血の作用をするものです。この血小板が血管の中で酸素と結びついて凝固していくようになります。最初は小さな固まりですがどんどん固まりが大きくなって皮膚血管末梢に流れ、末梢の血管は詰まっていきます。これが原因で頭髪の毛母細胞に新鮮な血液が行かなくなり脱毛の原因になります。
それともう一つ遺伝という原因がありますが、遺伝は基本的には親から子への食物遺伝です。同じような食物を習慣的に食べ続ける同一家族は同じような血液ができるので、同じような体質になり、病気やハゲも同じように起る可能性が高くなるので、遺伝のように感じるだけです。食の間違いからくる症状です。
また、男性ホルモンと男性ホルモン受容体が結合して毛の発育を阻害すると言う説もありますが、これも数%の割合で大した原因にはなっていません。 アトピー体質、腎臓疾患、高血圧、低血圧、糖尿病内分泌異常が原因の場合もあります。この時も薬害の影響が大きいと言えます。 合成界面活性剤のシャンプー、リンス、トリートメント、ムースや整髪料、セットローション、スプレーなどが影響している場合もあります。特にパーマや毛染め剤は除草剤に似た猛毒ですからできるだけ避けて下さい。
また、極端なストレスの連続が続いた場合にも脱毛が起ることがあります。大きな悩みとか不安、心労、体の疲労、借金、資金繰り、離婚、倒産、リストラ、人間関係の悩み、仕事のいき詰まり、などです。でもこれらは通常ではありませんから本人の気持ちの切替え、プラス思考で変えることができます。
新しい塩を摂る必要
肉食による古い塩の蓄積ががいかに身体に悪いかご理解いただけたと思います。故に新しい塩を十分に摂る必要があるのです。ここで新しい塩をいれないと古い塩が益々体内から出なくなり、身体が老化していきます。新しい塩は当然、にがりの凝固作用の害のない塩でなければなりません。自然塩だったらかえって腎臓を硬め、もっと短命の原因になります。塩は体内で循環し、使い古されたら、車のエンジンオイルが古くなるとダメになるように塩分、ミネラルとしての働きが激減してしまうのです。