にがりの凝固作用が最も影響を与えるのはどこか
体が少しづつ固くなっていく
もちろん肝臓、心臓、すい臓など他の臓器にもにがりの凝固作用は働いて少しづつ硬化させていきます。 又、にがりの陽性の性質は中心に向かう性質があるので骨の中心である骨髄に働き、固くしていきます。体が少しづつ固くなっていきます。昔、腰の曲がった老人を多く見かけましたがにがりの多い塩で骨髄が固くなっていったのが原因と考えられます。 日本人の殆どがにがりの多すぎる原塩を使った味噌、醤油より塩分を摂っていることを考えると恐ろしくなります。
自然がそのままいいとはいえない
更に自然塩ブームがそれに拍車をかけています。自然のものがそのまま良いという考えがいかに間違いか理解して頂けると思います。 現代医学、現代栄養学は減塩をしないと高血圧になるといって塩分をたくさん取ることを戒めるように指導しています。しかしこの塩=高血圧という図式は大きな誤りです。そもそもこの塩=高血圧という図式が広まったのはアメリカの高血圧学者メー ネーリー氏の行った実験からでした。
塩が高血圧のもとは本当か
その実験はネズミのエサに通常の20倍の食塩を6カ月間も続けて食べさせたのです。 さらにねずみ喉が乾いて飲む水にも1%の食塩を加えたのです。1%はネズミの血液中の塩分濃度に近いものです。その結果6カ月後に10匹中4匹が高血圧になったという実験結果でした。これで塩は高血圧の原因といわれるようになったのです。 しかし注目すべきは残りの6匹は血圧が変化しなかったということの方ではないでしょうか。
通常の20倍の塩というと、人間に置き換えると1日10グラムとするとその20倍で実に200グラムという大量の塩になります。しかも6カ月間もです。それでも半分以上のネズミは何ともなかったのですから、むしろ塩は高血圧とは関係ないといってもいいくらいに思われます。このような極端な実験のデータをそのまま信じて発表 し、世の中に広めてしまったことに問題があります。
またアメリカのダール博士の調査した日本の都道府県別食塩摂取量と高血圧発生率の関係を調べた結果、東北地方の人の塩分摂取量が多く、高血圧が多いため高血圧は塩分の取り過ぎが原因という結論を出したのです。 しかしその後の詳しい調査により塩ではなく白米の過食など食事の質と量や寒冷気候などが原因ということが分かりました。ところがどういうわけか塩悪者説のみが世の中に広まってしまいました。 実際には減塩によって血圧が下がる人は100人中、2〜3人で、それ以外は塩とは直接関係のない原因による高血圧です。
過渡の減塩は体調を崩す
減塩すると無気力になり、全身のだるさ、脱力感、根気がなくなり、ボケ、寝たきり など体の不調が次々と起こってきます。 何よりも塩味が十分にきいていない料理は美味しくありません。 多量の塩分は体が、舌が受け付けません。どんなに塩辛いものが好きな人でも一日100gの塩を食べることができるでしょうか。人間は塩辛いものを食べすぎたら喉が乾いて水が飲みたくなり体内の塩分を薄めるようになっています。自動調節装置が働くようになっているのです。体内の塩分を一定に保つようにできているのです。塩分を極端に控えるとこの調節がきかなくなります。力が出なくなり、体調が狂ってしまいます。 過渡の減塩をすることはいかに間違いか理解できると思います。
自然塩にはにがりの凝固作用が残っている
しかし、日本人のほとんどはにがりの凝固作用の残っている自然塩を食べているので腎臓を硬化させるよりは減塩した方が体のためには良いことになります。 にがり分が最適量なら本来、塩は減塩してはいけないですが、にがりの多い自然塩なら減塩した方が腎臓を硬化させない分長生きできるので医者の言うこともある意味では正しかったと言えます。医者は意味が分からないで現状の日本で減塩という長生きできる方法を知らずに選択していたことになります。
硬化した腎臓はもとにもどらない
自然塩のにがりの凝固作用で硬化した腎臓は治しようがありません。これ以上自然塩を使用した味噌、醤油は食べないようにしないと日本人のほとんどが腎臓が悪くなってしまいます。外食も味にこだわった店ほどにがりの多い自然塩を使用しています。普通の生活をしていたらどんどん腎臓が硬化し、機能低下していくようになります。