地産地消で旬のものは体にプラス

柿の最高の食べ頃は地面に落ちる直前

果物がこれほど多くなった原因の一つに、栄養学者の『果物は健康と美容に良い』と言う間違った考えが広められたことと、それに乗った消費者、また農家による果物栽培の急激な増加、野菜を作るより果物が儲かるということで果物畑が増えていきました。温室栽培の普及、更に大量の輸入果物の氾濫と、食事に果物が付き物というくらいになりました。しかし、全て未完熟の果物です。 柿の最高の食べ頃は赤く柔らかくなって地面に落ちそうになったものが最も甘く完熟の柿です。リンゴやミカンや桃も下に落ちる直前くらいのものが最も甘く完熟果物として、価値あるものです。このような果物が都会では手に入るでしょうか。ほとんど不可能です。バナナだったら表面の黄色の皮が真っ黒になり、中身がベトベトに柔らかくなるくらいが食べ頃です。

熱帯性の果物はカリウム分が多くて血液を薄くする

完熟した果物でも少量にすべきです。「少量ならば食べてよい」と表現をすると、それぞれの人が勝手に解釈して、「これは食べていい」、「時々なら食べていい」と解釈する人がでてきて結局食べ過ぎてしまいます。特に熱帯性の果物は本来、カリウム分が多くて血液を薄くする性質のものを持っており、果物が未完熟であればあるほど、これが多量にあるわけです。そのため、果物本来の栄養やカロリーよりもっと血液を薄くして、体を冷やしてしまい、腸の機能を低下させてしまう害の方がはるかに高いのです。輸入果物は食べないように注意して下さい。病人のお見舞いによく果物詰合せセットを持っていく方がいますが、これはもっと病気を悪化させる原因の食べ物となります。甘いもの、お菓子のお見舞いも同じことです。    

ピーナッツやアーモンド、ナッツ類も過食は厳禁

ケールや大麦若葉など多種類の青汁や、その粉末、カプセルなどが販売されています。青汁のアクの中にはたくさんのミネラルを含んでいます。これが体内の毒素を出して病気の症状を消したりしますが、一面、毒素と同時にミネラルも出すことになるので寿命を縮めることになっていきます。 果物に関連してピーナッツやアーモンド、ナッツ類も過食は厳禁です。種にはアクが大量に残っていますから、特にナッツ類は一旦食べ始めると止まらずつい食べ過ぎてしまいます。数粒で止められないなら食べない方がよいでしょう。 リンゴなどは一切れ、一個あれば4〜5人家族で皮を剥いて一切れづつ食べるくらいが丁度よいでしょう。大きなお皿に山盛りにして好きなだけ食べる環境は作らない方がよいと思います。ミカンなら3房ほどが安全です。リンゴ一切れ、ミカン3房というと非常に極端だと思われると思います。これほど果物の陰性のアクは体の機能を低下させていきます

健康と長寿の秘訣は加熱調理

栄養学者がいう果物の栄養やビタミンは確かにありますが、結果的に健康を害していくことは間違いありません。果物はあくまで嗜好品と考えて下さい。たまに食べる饅頭やお菓子と同じと思って下さい。毎食食べたり、意識して果物を食べるなどはしないほうが良いでしょう。 果物に含む栄養やビタミンは毎日食べる味噌汁の具になる季節の野菜で十分に摂れますので安心して下さい。火熱で調理できるものを中心に食べることが健康と長寿の秘訣です。生野菜、生の果物、ナッツ類、青汁などの過食は寿命を縮める原因になります。リンゴや柿なども火熱調理すればその害は少なくなります。    

健康な人は甘いものをあまり食べない

甘い果物や甘い物が好きで止められない人、甘党の人は味覚異常の体質だと考えて下さい。健康な人は砂糖など甘い物をあまり体に受け付けないのが本当です。健康な人は甘い物より、漬物や塩辛い物を食べたくなります。これが健康な人の生理的要求です。体に悪いものは体自体が受け付けないようになっているのです。日本で獲れるリンゴやミカン、柿、桃などを季節の時に少量、出来るだけ完熟したものを秋の味覚として楽しんで下さい。